10年ぶりのマリメッコ展

10年ぶりに開催されたマリメッコ展。
さらに京都文化博物館へ行ってきました。
マリメッコは1951年にフィンランドで創業。鮮やかな色彩と自由な発想から生まれるプリントデザインで世界的に知られ、日本でも多くのファンを持つライフスタイルブランドです。
前回、関西では西宮市大谷記念美術館で開催されていました。マリメッコの歴史や歩みとともに、活躍したデザイナーたちが紹介され、会場いっぱいに広がる明るい色彩と大胆な図案がとても印象的な、楽しい展覧会だったことを覚えています。

そして10年ぶりとなる今回は、関西では京都文化博物館で開催されています。
会場内にはマリメッコの洋服を着ている方も何人かおられ、改めてその人気の高さを感じました。
今回の展示は、
1.「マリメッコとは?」
2.「マリメッコの美学 – 時代を超越する色、形、パターン」
3.「マリメッコの創造力 – デザイン制作からプリントメイキングまで」
4.「皆川 明との新たなクリエイティブ・ダイアローグ 国境・領域・時を超えて」
という4つのセクションで構成されています。
今回の展覧会は、完成したテキスタイルや洋服だけでなく、デザインが生まれる過程にも焦点が当てられています。プリントが形になるまでの工程も詳しく紹介されています。
スケッチや原画などの資料に加え、プリント制作に使われる道具も展示されています。ひとつのアイデアがどのようにプリントになるのか、その過程を見ることができました。この展覧会には、マリメッコのデザインが形になる瞬間も示されています。
前回と大きく違い、特に印象的だった点はプロジェクションのゾーンです。
この点は前回との違いの中で特に印象深く、全体の印象を形作りました。
プリント工場で布がプリントされていく様子が、空間いっぱいに映し出されます。版を一色ずつ重ねて、柄が少しずつ形になります。観客はその変化を近くで見て取れます。
この演出は、工程が目の前で進む瞬間を捉えます。空間全体を活用し、没入感を高めます。制作の手順が連続して映し出され、リズムを感じられます。観客は布の柄が完成していく過程を体感します。
マリメッコの大胆な柄が、実際にどのようにつくられていくのか。
さらに、その様子を間近で体感しているようで、思わず見入ってしまいました。
個人的に一番テンションが上がったのは、1960年代からの約70点のマリメッコのドレスが一堂に並ぶゾーンでした。
そのゾーンには1960年代からの約70点のドレスが並んでいました。

マリメッコのテキスタイルが素敵なのはもちろんですが、色使いとパターンの組み合わせは独創的で、日常のファッションに新しい表情を与えます。
さらに、その柄を活かした洋服のデザインも本当にかわく仕上がっており、素材の良さと相まってスタイリングの幅を広げます。
大胆な色や柄なのに、服になると不思議と自然に見えるものもあります。
さらに、テキスタイルとファッションが一体となったマリメッコならではの魅力を改めて感じます。
「このドレスを着たら、きっと元気をもらえるだろうな。」色と柄には、見る人の心を明るくする力があると感じました。
さらに、その色と柄の持つパワーは、着る人に前向きな気持ちを呼び起こし、周囲にも良い影響を与えました。
また、デザイナー・皆川 明さんとのコラボレーションによるインスタレーションのゾーンも見応えがあります。
さらに、マリメッコというブランドにも関心が集まります。
いつも展覧会ではあまり写真を撮らないため、会場の雰囲気を十分にお伝えできません。ご来場の方々には装飾や光の演出をそのまま伝えきれず、写真が少なくて申し訳なく思います。展示の雰囲気を感じていただくには、当日の臨場感が必要であると感じています。
今後は写真撮影の案内を改善し、会場の魅力を伝えるための最善の方法を検討します。撮影可能なスポットや注意点を事前にお知らせし、来場者の皆さまにも配慮した表現を心がけます。
10年ぶりのマリメッコ展を見て感じたのは、「変わったもの」と「変わらないもの」の両方でした。
プロジェクションや映像を使った展示などには、この10年間の技術の進歩を感じます。その一方で、何十年という年月を経ても古びることのないマリメッコのパターンや模様。その美しさと力強さは、今見てもまったく色褪せていません。
マリメッコが長く愛され続けている理由を、改めて感じることのできる展覧会でした。

「マリメッコ展 模様のちから Marimekko: Art of Printmaking」
会場:京都文化博物館
会期:2026年9月6日(日)まで
※京都文化博物館での開催後、各地を巡回予定



