2018.4.29

自分が一番落ち着けるBARの名前をいえますか?

最近は祇園あたりに素敵なバーがたくさんあって、観光客や京都の業界人的遊び人で盛況のようです。
バーはもちろん酒を飲んで楽しく過ごせばそれで良いのですが、私のように50を超えてくると、一人でゆっくりバーテンダーと話しながら飲みたいと思う夜も増えてきます。

若いときなら彼女を連れて格好をつけた店というのも良いのですが、もうそういう年でもないので、私の場合はいつも同じ店です。
とても地味な店ですが、私が独立してデザイン事務所を持った頃に、ここのマスターも同じくして独立、開店した店で、もうかれこれ30年以上のつきあいになります。

当時はバブルまっただ中で、店にも80年代丸出しデザインの大きな肩パットが入ったスーツ姿の男性とワンレン、ボディコンのカップルがわいわい言いながらやってきたものですが、今では昔からつきあいのある客が多く、もしくは店がはけて帰る前に一杯やっていこうという祇園のお姉さん方が多いようです。

そんなに混んでいることもなく、特に平日にはマスターとゆっくり話しながら飲むという感じなので、気がつくと2時間も3時間もたっているということがあります。

バーというと普通はジャズやクラシックが流れているものですが、空いているときに私が行くといつの間にか流れているのがフォークソングに変わっています。ふきのとうや中島みゆきを聞きながら、マスターと2時間も3時間も話し込んでしまいます。ですから帰るのはいつも2時や3時になってしまいます。

でも自分が落ち着いて飲めるバーがあるというのは実に心地が良いもので、デザインに疲れたときや自分の中での節目に一人でゆっくり飲むという開放感に浸ることができます。
きっとこういう気持ちで酔えるようになるのは、50を過ぎてからなのでしょうね。
明日のことも気にせずにゆっくり飲める、そんなバーを持つことをお勧めします。

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