2022.6.6

東京では蕎麦屋へ

蕎麦屋の刺身

私は麺類が好きだ。
ラーメン、うどん、蕎麦、パスタ、焼きそば、みんな好きだ。
それぞれに自分なりの美味い店というのがあって、昼飯や晩飯にあしげく通っている。
その自分なりの美味い店というのが実におもしろい。
それぞれの麺の種類によって美味い店のある地域が明らかに違うのだ。

蕎麦屋でビール
蕎麦屋

それぞれどこが美味いかという話は、また別の機会にするとして、最近は東京の出張で必ずと言っていいほど蕎麦屋へ行く。
東京の蕎麦屋は京都や大阪のそれとは明らかに雰囲気が違う。
京都や大阪では、蕎麦屋というと天ぷら蕎麦やきつね蕎麦など、どちらかというとうどんとセットである場合が多い。
最近では手打ちうどん専門の大手チェーンなども増えてきたが、私の子供の頃などは、蕎麦はうどん屋で食べるものというイメージが強かった。一部で老舗の蕎麦屋も無くはないが、文化としてはやはり「うどんとセット」であった。

焼酎ロック

しかし、東京の蕎麦屋はそういうイメージとはかなり違う。
もちろん立ち食いなどのファーストフード的なものもあるが、街中には明らかに京都や大阪の蕎麦屋とは違う雰囲気の店が多い。

まずはだいたい酒を飲む。
私に場合、移動の日にホテルへチェックインする前に立ち寄ることが多いので、まずはやはり生ビール。一番搾りが一番うれしい。(キリンのマークのデザインが好きだというのもある)
同時に注文するのはほとんどの場合刺身。これが京都の蕎麦屋にはほとんど無い。東京だとビジネス街の駅前にはだいたいこの手の店がある。
私はほとんど新宿か五反田に泊まるので駅とホテルの間にある。
この店は五反田の「蕎麦五反」。店内のデザインもあまり気取り過ぎず、ちょうどいい落ち着き加減だ。
東京は大都会ではあるが、やはり海も近いし、豊洲のような大きな市場もあるので、内陸の京都より魚は圧倒的に美味い。東京は魚が美味い、と言うと東京の人は不思議な顔をするが、京都の魚が美味くなさ過ぎるせいか、寿司にしても刺身にしても魚が美味い。一人だと刺身盛りは少しボリュームがありすぎるが、〆に頼む蕎麦まではゆっくりと飲みながらつまめばいい。
メニューにはそばがきや焼き穴子などそそられる物がたくさんあるが、一人ではそんなにたくさん注文できない。
刺身が半分くらい食べすすむと、そろそろビールのジョッキが空いてしまうので2杯目には焼酎をロックで頼む。東京の蕎麦屋は焼酎や日本酒をたくさん置いているので、棚に並んだラベルのデザインを見ながら順番に頼んでいくのも一興。

最後には天せいろか山かけせいろを頼むが、何となくおなかが足りていないときは、その前に焼き魚か小盛りのおでんを頼む。
酒は3杯目に冷酒を飲んで締めることにしている。最近は日本酒も美味いなと、思うことがある。以前には無かったことだ。

おなかもふくれ、酔いもそこそこ回ってくると、移動の疲れもあって眠くなってくる。それを見計らって店を出、ふらふらとホテルまで徒歩3分。
なかなかこのパターンはやめられない。

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