2022.8.19

蕎麦屋でひとり呑み

蕎麦五反

東京へ出張に行くと、泊まるのはだいたい五反田か新宿。
どちらも原宿の事務所から泊まるホテルまで30分程度でいけるからだ。
特に五反田は品川駅からもたった2駅。前日の夜から東京へ入るときにはとても便利だ。
東京ではもちろん朝食以外全て外食になる。
長男と晩飯を共にするとき以外はほぼひとり呑みとなる。
その点新宿も五反田も店には不自由しないが、最近ちょっと気に入っている店がある。

五反田の駅近くにある「蕎麦五反」だ。
関西では蕎麦屋で酒を飲むという習慣はほとんどない。
でも東京にはちょっとアテをつまんで、酒を飲みながら最後の締めに蕎麦を食うという文化がある。それっぽい蕎麦屋にはほとんど居酒屋並のメニューがあって日本酒や焼酎の種類も多い。
私はいつも店内で座る席がだいたい決まっているので、店員も覚えてくれたらしく、暖簾をくぐると「いつものところへどうぞ」と言ってくれる。京都以外になじみの店ができたような気がして、なかなか心地いい。

蕎麦五反
刺身

いつも最初は生ビール。これは特に夏場欠かすことができまい。アテにはだいたい刺身盛りを頼む。一人には少し多いかなと思うが、ゆっくりと呑みながらまぐろや鯛を食すのは実に心地いい。お腹が減っているときにはつづいておでん盛りを頼む。おでんはカロリーが低く、私のように腹回りが気になる者には好都合だ。そしてその頃にはビールジョッキが空いてしまう。

おでん
蕎麦五反

ここで次に何を呑むかが問題だ。
焼酎のロックか、冷酒にするか、それとも以外に白ワインか、元に戻って生ビールをもう1杯いくか・・・。
実際、行く度にそれは違っている。今までで、最も美味かったのは佐賀の日本酒「鍋島」。発泡感が爽やかでいくらでも呑めそうな気がする。居酒屋ではあまり置いてないので、ここへ来ると呑みたくなる。
余談だが、日本酒の瓶がずらりと並んでいるのは見ていて飽きない。日本酒だけで無く酒の瓶はすべてそうだが、ラベルのデザインが実におもしろい。ラベルのデザインの話をし出すと長くなるのでここではやめておくが、ここ蕎麦五反は日本酒を売りにもしているので、毎回違う銘柄を飲んでみている。

そしてやはり締めは蕎麦。
私は東京では温かい蕎麦を食べない。温かい蕎麦は絶対に関西の方が美味いからだ。
でもせいろなどの冷たい蕎麦は圧倒的に東京が美味い。蕎麦が美味いというより「つゆ」が美味い。
京都でせいろやざるそばを頼むとついてくるつゆは透き通っていて、だいたい蕎麦猪口の底が見える。ところが東京のつゆはそうではない。濃さが全然違う。私はあの濃いつゆが好きなので東京ではせいろを注文する。

蕎麦五反

蕎麦を食べ終えるまでに、だいたい生ビールを入れて3杯。これ以上呑むと酔っ払うので酒はいつも3杯と決めている。
そうするとだいたいラストオーダーの時間となる。
常宿まで徒歩2分。

明日もまた全力疾走だ。

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