2020.12.2

34年目を迎えて

毎年書いていますが、12月1日は私がデザインという仕事で独立し、自分の事務所を持った日です。

つまり創業記念日。

33年前の今日、24歳だった私はそれまで勤めていた会社を辞め、無謀にも独立という道を選びました。
33年の間には実に様々な波が私に覆いかぶさってきましたが、周りの方々の大きな支えもあり、なんとか乗り越えることができました。
バブルの波、そしてその崩壊、阪神大震災、デジタル化の波、インターネットの波、東日本大震災、SNSや動画、モバイルの波、そして今年、コロナウィルスという今までに経験したことのない波。
その度になんとかない知恵を絞り、生き抜く方法を見つけだしてきました。
いつも吐き出しそうな不安を胸に溜め込み、頭の中をぐるぐると回る苛立ちや挫折感を必死で押さえながら、ギリギリのところで渡ってきました。

そして今年の12月1日は、今までとはまた違った状況の中で巡ってきました。
昨年東京の事務所を開設し、1年ちょっとたったところで、今までの恵比寿から原宿へ移転し、引っ越し作業の最中にその日を迎えました。

今度の事務所は今までよりもかなり広くなり、デザインへの意欲を掻き立てるような環境の中にあります。
周りにはうちよりももっと大きなデザイン会社や企画会社が林立していますが、そこへ切り込んでいくだけの自信はあるつもりです。
東京という街で自分の力をどれだけ発揮できるかを真剣に考えてみたい気がしています。

34年目を迎え、その思いを自分自身でかき立てながら、まだまだ目の前に立ちはだかる高い山を登っていく感覚ですが、
そのこと自体を楽しんでいる自分に気づけるようにもなってきましたし、この先もまだまだ自分の人生をワクワクさせてくれることが待ち受けてる気がしてなりません。

私には定年や引退というものはないと思っていますし、ソフトランディングなどという考えも一切ありません。一歩でも二歩でも前へ進み、1mmでも2mmでも高いところへ登っていきたいのです。

そんな思いを再確認し、34年目のコイズミデザインファクトリーは、今までで一番大きく前へ動くことになると思います。
そのためにも皆様の暖かいご指導を賜りたいと思いますので、今まで以上にご厚情をいただきますようお願いいたします。

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