2017.7.5

54才になって デザイナーとして

54才になった。1963年6月30日に生まれ、54年も小泉達治をやっている。
うちの事務所では誕生日を迎えたスタッフをみんなでケーキを囲みながらお祝いすると言うのがいつのころからかしきたりとなった。
そして毎年ケーキと一緒にプレゼントをもらうのだが、今年はタイトリストのゴルフボールをもらった。

私の誕生日は、そのままうちの事務所の決算日でもある。6月30日というのは1年の丁度折り返しでもあるので、年末年始とこの時期と2回仕切りをつけることになる。そしてその54回目の誕生日はコイズミデザインファクトリーの第26期の決算となるのだ。
法人にして26期が終わり、個人事業だった3年半を加えると29年半。ということは12月1日の創業記念日にはついに事務所開設30周年を迎える。24才の若僧がたった一人でデザイン事務所を始めてとうとう30年がたとうとしている。

いつも誕生日にはその年の目標らしきものを掲げるようにしている。自分で言うのもおかしいが、私は年々ポジティブで前向きになっているような気がするので、今年はさらにそれを加速させるような目標を立てた。

「自分のジレンマを追い越す」
これが54才の目標だ。
私はいつも自分には少々ハードな目標を掲げてきたために、その目標に届かないジレンマを常に抱えてきた。そのジレンマにそろそろ飽き飽きしてきたので、今年は一気にそのジレンマを追い越す、つまり目標のさらに先に到達したいと言うことだ。
ものすごくポジティブで欲ぼけた目標だが、54年分の鬱憤を蹴散らすかのごとく目標のさらに先に到達したい。
ここ何年か時代やまわりを取り巻く環境の変化でうちの事務所もデザイン事務所として大きな曲がり角に来ている。その中で自分たち自身がどう変わらないといけないかをずっと考えてきたし、ビジョンとしても見えているが、その目標になかなか到達できないジレンマがある。54才になったこの1年はそのジレンマを超越し、その先の景色を見てみたいと思う。ジレンマを克服するどころか、それを超越し、まだ見たことのない自分のポジションを見てみたい。

大きなことを言ったが、本気だ。
まだまだ欲ぼけたいし、一人のデザイナーとしての像を結びたい。
できるかできないかはわからないが、そのくらい本気の1年にしたいと思っている。

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