2023.2.11

ネクタイの奨め

ネクタイ
ネクタイ

私は世代的にアイビーやトラッドというファッショントレンドの中で育ってきた。最初に務めた会社ではアパレル向けのグラフィックデザインをしていたこともあり、服に関する情報は一般人よりたくさん入ってきたし、実際服を安く買えるチャンスもしばしばあった。

その頃まだ20歳過ぎだった私は会社の先輩方が、紺ブレにレジメンタルのネクタイをきゅっと綺麗に締めていたのが格好良く見え、自分でも美しくネクタイが締められるように練習したものだ。
当時の京都にはネクタイ業界の大手がいくつもあったし、ネクタイ産業の中心地の一つと言えるような状態だったので、たくさんのネクタイメーカーがクライアントとしてあった。そのためネクタイが驚くほど安く買えたこともあってネクタイの本数も日に日に増えていった。

最近ではノーネクタイがごく普通になったこともあり、ビジネスマンですらきちんとネクタイをしている人はとても少ない。ましてやIT系のフリーランス等はTシャツの上にジャケットやスーツを着るというスタイルが圧倒的に多い。たとえネクタイをしていても明らかにネクタイをさせられている感がにじみ出ているし、綺麗に締めている人は10人に1人どころか、通勤電車で1両に1人もいないのではないかというほど少ない。

私はネクタイが好きなので、夏でも冬でもジャケットを着るときには殆ど締めている。格好良くジャケットを着ようと思うとやはりVゾーンの印象は重要なので、ネクタイやアスコットタイを欠かすことはない。
朝からシャキッとネクタイを締めてさらりとジャケットを羽織るという姿に憧れた20歳の頃、60になった私はいまだにその格好良さを追い求めている気がする。

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