デザイナーの定年とは
デザイナーに定年はあるのでしょうか。
企業に属しているデザイナーの場合は、その企業毎に定年が定められているのでそれに従うしかないのですが、私のように自分で事務所を持っていたり、フリーランスのデザイナーは自分自身で定年を決めることができるので、ここはちょっと考えどころです。
確かに年を取ると若者の感性にはそぐわなくなっていきます。でもデザインというのは若者向けのものばかりでなくあらゆる年齢に対してアプローチすることが求められるはずですから、年を取ったら取ったなりの仕事の仕方というのがあるはずです。
逆に考えれば中高年向けのデザインは年を取っている方が的を得たものになるということもあります。
また、最近のデジタルの進化は、とうていすべてを吸収しきれませんので、その流れについて行けなくなれば必然的に仕事ができなくなってしまうということもあります。
病気にでもなって仕方なく仕事を辞めるというのは別として、健康でありながらデザインができなくなってしまうというのは、いったいいくつくらいでしょう。
65才?70才?
健康でさえあれば、80才でも90才でも、その年なりのデザインができるようになれたら、おそらくそれはデザイナーとして究極の域に達していることなのでしょう。
私はいつもいけるところまで行きたいと公言していますが、それが何歳なのかは自分でもわかりません。ただ、「もう、そろそろ楽をさせてもらっても良いだろう」と引退するということは無いと思っています。
年寄りのデザイナーには仕事が来なくなってしまうのか、突然健康上の問題でリタイヤせざるをえなくなるのか・・・・。
自分自身のぎりぎりまでやってみる・・・・そういう定年の迎え方があっても良いのでは無いかと思っています。