2018.1.25

私のデザイナー人生はここから始まりました。

嵯峨美を卒業して最初についた仕事は、織ネーム会社のデザイナーでした。
実はここに就職を決める前にN崎印刷紙業という会社のデザイナーに内定していたのですが、最後に約束のあった会社訪問がここでした。
なぜかこの会社の専務と波長があったのか、先の内定を蹴ってこの会社に就職を決めました。デザイン室を作るので一から何もかもやって欲しいと言われたのが決めた理由でした。

この会社にはたった3年半しかいませんでしたが、ここでものづくりの楽しさや、アパレルという世界、印刷というもの、刺繍やプリントのテクニック、ブランドを作るということなどさまさまなことを学びました。
この会社に入っていなければきっといまのような仕事はできなかっただろうと、今になって思うことがあります。

個性的な社員も多く、何より経営陣がアクの強い人たちでしたが、今から思えば駆け出しで何も分からなかった私を大事にしてもらっていたように思います。

いまだに全く変わっていない社屋には、私のことなど全く知らない現在の社員が忙しそうに行き来しています。
玄関には30年以上前に私が書いた「御用の方は2階へおあがり下さい」という張り紙がいまだに貼ってあります。
そこだけ何か時間が止まったように見えます。

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