2021.10.19

久しぶりに行きつけのBarへ

バーボン
バーボン

コロナで酒類の提供が出来なかった期間がようやく明け、久しぶりに行きつけのBarへいった。
そのBarは祇園の石段下にほど近い雑居ビルの地下にある。
祇園は今回のコロナ騒ぎで飲み屋が激減した。
そのBarが入っている雑居ビルも例に漏れず、地下のフロアは9軒中4軒ほどが閉店した。
なんとか生き残ってくれた行きつけのBarには深く感謝したい。

そのBarとはもう33年の付き合いになる。
マスターは私よりも2つ年上だが、ほとんど同時期に独立したこともあり、こんなに長い間御世話になっている。
特にデザインがおしゃれなわけでも無いし、取り立てて高級でも無い。
酒の種類も特に多いわけでも無い。料理も出ない。
でも何か心地よい時間が過ごせるのはやはりマスターの人柄か。

コロナでないときには夕食を済ませ、だいたい9時頃に店に入る。
マスターがこの業界で古いこともあり、常連はだいたいこのあたりの店に勤めている人が多い。
そのためか、店が混み出すのはだいたい12時を過ぎてからだ。

私は、店に入ってから、長いときは5時間くらい呑んでいる。それは一人で行っているときでも同じだ。
マスターと話しているといつの間にか5杯、6杯と深酒になる。
店に入る前、既にビールの2杯や3杯は呑んでいるから、
このBarに入ってから喉を潤すような酒はあまり飲まない。
私の世代は、バブル期に激増したBarへ行って、バーボンをロックで飲むことがトレンドだったせいで、いまだに私もバーボン派だ。
もちろん水やソーダで割るのは邪道だと思っているので
地球に見立てた丸い氷をいれたバカラのグラスでロックを注文する。
ただ、私の中で1つルーティーンがあって、3杯目にはリキュールのミルク割りを挟むことにしている。
ミルクをこのタイミングで飲むと、胃に幕が出来るせいか、また酒が呑めるようになる。チョコレートで有名なゴディバのリキュールか、フォションの紅茶リキュールがお気に入りだ。

たいていのBarではBGMにJAZZが流れているものであるが、この店では他にあまり客がいないときに限り、往年のフォークソングや歌謡曲が流れる。
私がそういう曲を好きなのを知っているマスターの気遣いではあるが、実のところそういう曲をマスター自身も大好きなのである。

京都は今月の21日に、全ての時短要請が解除される。
待ちに待った平常営業だ。
いつものBarももちろん普通に戻るので、今回のようにせかされることも無く、心置きなく呑める。

また以前のようにフォークソングを聴きながら、5時間も6時間もとりとめの無い話で、バーボンを楽しめる日が帰ってくるのだ。

TOP
contact