2019.9.30

MUD_vol.5 視覚・色覚のユニバーサルデザイン

視力検査と眼鏡のイメージ画像
視力は生活習慣・年齢や病気でも変化するもの

あなたは「目」がいいですか?
コンタクトレンズや眼鏡を使っているかもしれませんね。
スマホやパソコンの使いすぎで疲れ目だったり、
そろそろ老眼かも?という方もいるかもしれません。
白内障や緑内障の方もいるでしょう。

十人十色の視力ですが、では「色覚」はどうでしょうか?

「色覚障がい」のこと

人の目元の画像
色覚障がいは人から分かりにくく不便なことも

日本眼科学会によると、色覚障がいは日本人男性の約20人に1人(約5%)、
女性で500人に1人(約0.2%)の割合で現れます。
現在、国内には約320万人の色覚障がいのある人がいると言われています。

色覚には、
●3つの錐体細胞が機能している「正常色覚」
●2つの錐体細胞が機能している「1型2色覚・2型2色覚・3型2色覚」
●1つの錐体細胞が機能している「1色覚」
の別があります。

機能している錐体細胞の数が多いほど色の情報は多く、
様々な色合いを知覚することができます。

3型2色覚と1色覚は日本では数万人に1人の症例で、
色覚障がいの多くは「1型2色覚」と「2型2色覚」です。

イメージしにくい「他人の視覚」の世界

正常色覚・色覚障がい2パターン・白内障での見え方の違い例
左から、正常色覚・1型2色覚・2型2色覚・白内障での見え方の違い例

視力によっても見え方にも個人差があり、
さらに正常色覚の人同士でも感じ方や好みに個人差の大きい色について、
色覚障がいの人の見え方をイメージするのは難しいことです。

でも、見え方の違いを知ってさえいれば、
「より多くの人に見やすく・分かりやすい」
メディア・ユニバーサル・デザイン(MUD)で
問題を解決することができます。

次回は「見え方の違い」を解消する
MUDの手法を、具体例とともにご紹介します!

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