2020.1.1

2020年 年頭に思う

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年頭にKDFとして目指すところを書かせていただきます。

個人のブログでも少し書かせていただきましたが、昨年はいろいろと大きく動いたつもりでいたにもかかわらず、まだまだ成果として大きなものはありませんでした。もちろん時間のかかることは百も承知ですが、今年は少しでもつぼみくらいは見てみたいと思っています。

東京での展開

まずは何といっても東京でのビジネスです。幸い滑り出しも好調ですが、ここからが問題。京都の仕事と東京の仕事をどうさばくか。それには当然社内の体制が問題となりますが、現状ではなかなか厳しいものがあると思っています。特に新しいジャンルの案件に対応できる人材が不足しているのは長年の課題であり、それを解消する有効な手立てもいまだ見つけられているわけではありません。

ここを何とか切り抜けないことにはうちの会社が拡大することはあり得ないので、最優先課題として昨年末から取り組みを開始しています。

デジタルでの仕事が大半を占めますが、そのデジタルという道具を使いこなすのはやはり熟練したアナログであることは変わりません。特に私たちが生業としているものはその最たるものではないかと思っています。それに応えられるスタッフを育てるために人材を求めています。

商品開発からECサイトの受託契約まで

そして、今年大きな取り組みとして、得意先が所有されるECサイトの運営や販促を一括して受託し、そこから利益を上げていこうというプロジェクトが始まります。ECサイトの委託というのは他社でもおこなわれていることですが、それらは単純にサイトの管理であったり、日々の運営であることがほとんどです。しかしKDFではその会社の商品企画から一緒になって参加させていただき、より売れる商品の開発から、実際に販売するところまで「DESIGN」という切り口から全面的にサポートしてゆくという画期的な方法です。それには商品知識や開発のノウハウ、販売戦略の構築などその会社の営業活動の中に根幹から入り込む必要があるため、双方に相当な覚悟と熱意がいることは言うまでもありません。そこにあえて踏み込むことを今年最大の課題として考えています。

WEBと紙の連携を実現したい

また、現在販促に関わるデザイン業界はWEBなどデジタルメディア中心のところと、従来からの印刷などプリントメディア中心のところに大きく2極化しています。それはスタッフのスキルによる効率という点が最も大きな原因ですが、本来企業のビジネスにおいて、デザインという領域にはデジタルもプリントも関係なく、販促の手段としてどちらも重要あり、それを別々の会社が受け持つというのは明らかに非効率的です。販促というものはデジタルであろうがプリントメディアであろうがそんなことは問題ではなく、「いかに伝えるか」「いかに売れるものづくりができるか」ということが重要であり、その根幹に関わるデザインが1つのところでできないということは大きな問題であると思っています。KDFではあえてその問題に取り組み、クライアントのビジネスを全般的にデザインという切り口でサポートしていきたいと思っています。

もちろんこの考え方は大企業には通用しません。クライアントと私たちの規模感が違いすぎるからです。しかし、日本の経済を下支えする中小企業こそこの考え方が必要であり、私たちの力が発揮できる場面であると認識しています。1社でも多くこの考え方を理解していただける企業を見つけ一緒に繁栄させていただけることを目指します。

KDFの働き方改革について

さらに昨今、大きく取り上げられている「働き方改革」についても積極的に取り組みたいと思っています。今までKDFではスタッフ全員が同じようにレベルアップすることで会社全体のポジションを高めていこうという考え方でした。全員が様々なジャンルの仕事をこなせることを前提に作業も分担し、慣れないことも徐々にできるよう指導してきました。しかしその考え自体に限界を感じていたのも事実。スタッフの数も10名を超えたことから、きちんとした就業規則も必要になり、ますます考え方を変える必要が出てきました。そこで今年からは「適材適所」を考え方の基軸とし、スタッフの配置を大きく転換します。各スタッフの得意とすることを集中的にさせることでその個人の効率を高め、それが全体の効率につながるよう考えることにします。その代わりスタッフは今まで以上に結果を問われることになりますが、それも「働き方改革」の大きなテーマだと考えています。時短、休日増と引き替えに効率を求める形となりますが、それこそがこれからの時代に対応する形であると考えています。

KDFにとって理想の人材とは

とはいうものの、やはりKDFのアドバンテージを維持するためにはオールマイティーな知識とスキルを持った人材も絶対的に必要なので、そういうスタッフを育て上げることも大きな課題として相変わらず存在します。これは本当に難しいことで、2、30年前までは長い時間仕事をすることである程度可能でしたが、これからはそうも行きません。その大きな社会の流れをカバーできるのは本人のやる気しかないのです。自分の人生において死ぬまで続ける仕事としてデザインを選び、やり通す覚悟がなければ不可能です。そういう人材を何とか見つけ出し、できる限りのサポートをして今まで思い描いていた理想のスタッフを育てたいと思います。

長々と書き綴りましたが、いずれにしても今年がKDFにとって大きな意味を持つと言うことは明確なので、一日一日そのことをしっかりと確認しながら1歩でも前へ進んでいきたいと思います。

そのためにはもちろん皆様のご厚情が欠かせませんので、どうか本年もKDFをよろしくお願いいたします。

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