2023.6.18

牧之原台地のお茶園「美緑園」のブランディング

美緑園ブランディング

日本一の茶所「牧之原台地」

最近私のSNSでもよく書き込んでいますが、静岡県菊川市の牧之原台地でお茶の生産を営まれている美緑園さんのブランディングをさせていただいています。
牧之原台地は先日「ブラタモリ(NHK)」でも取り上げられていたように、江戸時代に大井川の渡しをしていた人足が明治になって失業した際に台地の上を開墾しお茶の栽培を始めたと言われています。台地の上は水はけが良くお茶の栽培に適していましたが、日差しを遮る物が無いためお茶の葉の生育が良すぎてしまい、渋みが出てしまうという問題を「深蒸し」という技法で解決し、深みのある美味しいお茶に仕上げています。

最寄りの東海道新幹線「掛川駅}
最寄りの東海道新幹線「掛川駅}
美緑園の茶葉

静岡の茶業が抱える問題

静岡の茶業も他の第一次産業と同じように後継者問題や時代の変化による不況にあえいでいます。旧来の流通や販売方法ではこれらの問題を解決することは難しく、なにか今までの壁を打ち破る方法が必要とされています。

美緑園さんの取り組み

今回ブランディングのご依頼をいただいた美緑園さんでは、まず生産段階で様々な工夫をし、耕作放棄にあった茶畑を再生したり、後継者がいなくなった畑を借り受けて再生したり、どうすれば茶業を継続していけるかを真剣に考え、取り組んでおられます。
また、オンラインショップを開設し、自分たちで作ったお茶を自分たちで世の中に発信し販売したり、様々なイベントやプロジェクトにも参加されています。

美緑園 会社ロゴ
美緑園 会社ロゴ
美緑園 ショップロゴ
美緑園 ショップロゴ

新たな取り組みも

さらにツバキ科であるお茶の特性を利用し、耕作放棄状態にあった茶畑で採れる「お茶の実」で石鹸やオイルなど様々な製品を開発したり、野菜の畑に変えることで芽キャベツやトウモロコシの栽培を行っておられます。

お茶の実
お茶の実

コイズミデザインファクトリーにできること

昨年の秋からヒアリングを重ね、マーケティングや会社としてどうブランディングしていくか、商品開発、企業イメージの刷新に欠かせないロゴデザイン、などを順次行ってきました。そしてようやく新商品の概略も決まり、パッケージデザインやWEBサイト、オンラインショップなど実際に販売するための様々なツールのデザインに入っています。7月には新たなWEBサイトやオンラインショップもオープンし、SNSの発信やその他の販促なども開始します。やらないといけないことが多すぎてなかなか大変ですが、美緑園の方々の真剣な取り組みを見ていると、こちらも気合いを入れて頑張らないといけないなという気になります。

その他のブランディング事例は

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