ブランディングの3大要素
企業やショップのブランディングで大切な３つの要素は「QUALITY」「DESIGN」「PROMOTION」
ブランディングという言葉が一般的になって販促のベースとして考えられるようになってきましたが、そもそも「ブランディング」という言葉のハードルが高く、大げさに考えられがちですが、実際はもっと身近で日常の積み重ねのようなものであるとお考えください。
そしてブランディングを成功させるために必要な要素は大きく分けてたったの3つです。そのかわりそのうちのどれが欠けてもブランディングは成功しません。そしてさらにその3つの順番も非常に大切なので、ぜひこのブログをご覧になって少しでも実践して頂ければ、小さくてゆっくりした進歩かもしれませんが、長い目で見たときに必ず成果が見えてくると思います。
最初に重要な要素は「QUALITY」
以外と忘れがちですがブランディングで最初に固めるべきことは、商品やサービス自体の「QUALITY」です。いくら広告にお金をかけたり、WEBサイトがちゃんとしていても、商品やサービス自体の「QUALITY」が伴わなければどうしようもありません。
あたり前のことですが、信頼できる技術や精度、品質、満足感などエンドユーザーに広く受け入れられることが、ブランディングにはとても重要です。
●うどん屋さんの麺がしこしこしておいしい。
●トラックの荷物がちゃんと時間通りに届く
●いつもトレンドの先端を行くファッションブランド
●丈夫な自転車
●よそにはおいていない本を置いている本屋
●見たこともない海外の素敵な商品がいっぱいの雑貨屋
など、「あたりまえ」と思われていることですが、実はこんな基本的な部分でさえできていないことが実際によくあります。
伝える手段「DESIGN」
商品やサービス自体のデザインはある意味「QUALITY」の一部といえますが、販促を含めたビジネスの中でデザインが大きな意味を持つことはいうまでもありません。販促にはロゴデザインやパッケージデザインなど商品自体に関わるものや、広告やWEBサイト、SNSなど拡散するために必要なもの、写真やイラスト、動画など拡散する為に必要な様々なツールが存在します。一般的にそれらのデザインはその専門業者の所属デザイナーや外注先のデザイナーに振り分けられるのが普通ですが、実はここに大きな落とし穴が存在することをあまり知られていません。
それはデザイナーだからといって、全てが一定レベルで、商品やサービスの本質を理解できているとは限らないということです。デザイナーは性別の差や年齢の差、キャリアの差など資質がまちまちで、商品企画の段階から思い描いていたコンセプトやストーリーを同じレベルでずれることなく理解することなど到底不可能だということです。
実はこの点がブランディングにおいても重要なのですが、実際の現場ではなぜかあまりその点は問題視されていません。それはそういう状況がすでに当たり前のものとなっていて、そこを解決することなどできないという諦めが定着してしまっているからです。しかし、そのズレを修復しない限り精度の高いブランディングが望めませんから、あとはデザイナー自身がその状況を理解し、少しでもズレの幅を小さくするという意識が必要になってくると私は考えています。
仕上げは「PROMOTION」
「QUALITY」や「DESIGN」が整っても「PROMOTION」ができなければブランディングは成功しません。高品質な商品で、デザインが素晴らしくても、世の中に知られなければその商品が売れることはありません。
ブランディングの仕上げともいえる「PROMOTION」は、世の中に知ってもらうことを最優先に考えます。そのためにネットの活用やアナログな方法との組み合わせなど、試行錯誤を繰り返しながら認知度を高めていく必要があります。
WEBマーケティングやSEO業者が、「これさえやれば」というようなセールストークで自社サービスを懸命に売り込んでいますが、そんな簡単に成功するくらいなら、みんながやって成功しているはずです。大手企業なら宣伝広告費をどんどんつぎ込んで、力技で成功させることもできますが、中小企業にそんな体力はありません。とにかく粘り強く、諦めずに、着実に成果があがる方法をとっていくしかないのです。
今回のBLOGのまとめ
●ブランディングは「QUALITY」「DESIGN」「PROMOTION」の３要素
●「QUALITY」「DESIGN」「PROMOTION」の順番を絶対に間違えてはいけない。
●役割別の各デザイナーのスキルや資質を理解し、全体を通して筋の通った方法論を
（全てのセクションを1人のデザイナー、1つのデザイン会社でできれば、それが理想）
●全てが解決するような広告には騙されず、着実に根気よく
コイズミデザインファクトリーでは中小企業のブランディングに関する様々な疑問やご相談を受け付けています。
