2018.5.9

お買い得 デザインが多様な古伊万里の茶碗

ブログでは久しぶりに骨董の話を一つ。
この細描きの茶碗は私が10年ほど前に「京都大骨董祭」でデザインにひかれ、手に入れた古伊万里です。
値段は忘れてしまいましたが、そんなに高くはなかったと思います。
これに限らず、古伊万里のなかで、なぜか茶碗だけはお買い得なモノが多く、骨董の入門者にはありがたいアイテムです。
この時代の茶碗はだいたいが蓋付きで、そのふたを裏返しにして小皿の代わりにしていたようですから、古伊万里ファンにとっては1つで2度おいしいはずなのですが、そば猪口や中皿に比べるとかなりお買い得なものが多いです。

古伊万里細描き茶碗 江戸後期

1つの理由として、本来茶碗は5客以上の揃いのモノが多いですから、それがバラになると極端に安くなるのだと思いますが、それならそば猪口や皿、なます鉢なども同じことです。
しかも、茶碗は絵付けの部分もほかのモノに比べて面積が多く、手がかかっているはずですし、用途としても、ご飯類を盛るほかに、煮物や突き出しなどを盛ることもできます。
ん・・・・これはお得です。
だいたいこの程度のモノなら店によっては福沢諭吉1枚で手に入ります。
高いと見るか安いと見るかはその人の価値観によりますが、200年も前の匠の技を手軽に味わえるのですから、手に入れて損はありません。

デザインのバリエーションも多く、骨董屋へ行くたびに発見があります。

ただ、骨董を集め始めて茶碗にまで手を出すと、ほんとに骨董ワールドの穴から抜けられなくなると思いますけど・・・・。

古伊万里細描き茶碗 江戸後期
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