
「AR(拡張現実)」とよく似たワードで、
近年、さまざまな分野で活用されている「VR(仮想現実)」があります。
この2つの違いについてご説明いたします。

現実世界と仮想世界を取り払う技術
VR(バーチャルリアリティ)は、仮想世界に現実の人間の動きを反映させて、
現実のように感じさせる技術のことをいいます。
自分自身がコンテンツの中に入っていくイメージになります。
AR(オーグメンテッドリアリティ)は、
現実の世界の一部に仮想世界を反映させる技術のことをいいます。
こちらは、コンテンツを現実世界に引っ張ってくるイメージになります。
コンピューターが作る仮想世界を反映させて
現実を拡張させるので、「拡張現実」といわれています。
VRとARは似ているようにも聞こえますが、
それぞれ概念が異なり、対照的な技術と言えるかもしれません。
活用シーンは?
VRは、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使用することで、
リアルな体験を様々な人にシェアされやすいというところがあります。
ARは、スマートフォンがあれば
誰でも手軽に体験をすることができます。
そのため、日常生活に親和性があります。
たとえば、商品を購入するとき、
チラシやカタログなどの印刷物を見ていた中で、
気になる商品が見つかった場合は、
スマートフォンやパソコンなどで商品の販売サイトを検索して、
商品をサイト内のページから探し直す必要があり、手間がかかります。
そこで、商品画像をARマーカーとして登録をすることで、
商品画像にスマートフォンのカメラをかざすと、
すぐに商品の購入ページにつなぐことが可能になります。
そのため、購入意欲を保ったまま、
実際に購入する行動にうつすきっかけづくりにつながります。