ネクタイのすすめ

ネクタイってなんのため?メンズファッションとしての楽しみ方
ネクタイって、なんとなく「スーツを着るときに仕方なくつけるもの」というイメージを持っていませんか?特に最近は、クールビズやリモートワークの広まりで、ネクタイをしないスタイルもすっかり定着してきました。でも実は、ネクタイってただのビジネスマナーじゃなく、もっと自由に、自分らしく楽しめるファッションアイテムではないかと思います。
ネクタイ=堅苦しい?
たしかに、ネクタイには「きちんとして見える」「フォーマルな場で必要」というイメージがあります。面接、営業、式典などで着用することが多いので、どうしても堅い印象になりがちです。でも、それだけじゃもったいない。
ネクタイは、シャツやスーツだけでは出せない「色」や「柄」を足すことができる、貴重なアクセント。言ってみれば、Tシャツにプリントが入っているようなもの。何もないとちょっと味気ないけど、ネクタイをひとつ加えるだけで、グッと全体の印象が引き締まります。
ネクタイひとつで変わる印象
ネクタイって小さいアイテムだけど、顔まわりにある分、けっこう目立ちます。色や柄で、着ている人の雰囲気もかなり変わります。
ネクタイは、言葉にしなくても「こんな自分でいたい」という気持ちを表現してくれるツール。ファッションで自分を語るって、ちょっと面白いと思いませんか?
ですから、せっかくなので無地のネクタイはつまらないですね。少し派手なネクタイでもコーディネートがうまければ、他の人とはひと味違う印象を与えることも全然可能です。

コーディネートのポイントは「Vゾーン」
ネクタイは、シャツとスーツの間にできる「Vゾーン」の主役です。このVゾーンをどう見せるかで、コーディネート全体の印象が決まると言るでしょう。
よく百貨店のネクタイ売り場などでシャツを形取ったボードにネクタイを合わせてみて店員が勧めているところを見かけますが、あれは無意味。ネクタイの柄選びはシャツ上着とパンツのコーディネートで考えるべき。いつもいつもグレーのスーツしか着ないから・・・という言い訳があるとすれば、まずそこから変えていかないとネクタイのコーディネートを語る意味がありません。
もっと自由に、もっと気楽に
「ネクタイ=ルールやマナー」だけに縛られていると、選ぶのも締めるのも面倒になりますよね。でも実際は、もっと自由でいいんです。休日のおしゃれにニットタイを合わせたり、あえてカジュアルなジャケットと合わせたりして、自分らしいスタイルを楽しむのもおすすめ。
最近は、ヴィンテージっぽい太めのネクタイや、デッドストックのプリントものなんかも人気。素材もシルクだけじゃなく、ウールやコットン、ニットなど、季節感のあるものがたくさんあります。
さらに、結び方でも印象が変わります。定番のプレーンノット、存在感のあるウィンザーノット、ちょっとラフなループノットなど、自分に似合うスタイルを探すのも楽しい時間です。

ネクタイを楽しむって、実はちょっと大人の余裕
ネクタイって、義務感だけでつけるとつまらない。でも、「今日はこのネクタイにしてみようかな」と選ぶ余裕があると、それだけでちょっと気分が上がります。ファッションの中でも、ネクタイは「ほんの少しのこだわり」が光るアイテム。しかも、そのこだわりに気づいてくれる人がいたときは、ちょっと嬉しいですよね。
ふだんネクタイをしない人も、たまには気分を変えて一本巻いてみませんか?
意外と、気分もシャキッとしてテンションがあがりますよ。